このドキュメントはKDEコントロールセンターを説明します。訳注: このドキュメントの記述内容は、KDE3.0のリリース時の仕様と一致していない点が多々あります。KDE2.2.x以降KDE3.0リリース版までの間に多くの細かな変更が発生していますが、ドキュメンテーションはそれに追い付いていないのです。ただしその変更の多くは体裁に係わる部分なので、お使い頂く上で本書の些細な相違は余り問題ではないと思われます。
目次
KDE コントロールセンターは (以降では、簡単に「コントロールセンター」と呼びます)は、KDEに関する全ての設定を一括して簡単に行えるようにします。
コントロールセンターは複数のモジュールからなっています。各モジュールは個別のアプリケーションですが、コントロールセンターは、それらを分かりやすく便利なように配置しています。
コントロールセンターは設定モジュールをいくつかのカテゴリに分類して配置しています。各カテゴリ内で、コントロールセンターはモジュールをリストの形で表示します。このため設定モジュールを見つけやすくなっています。
次のセクションは、コントロールセンターのそのものの使い方を説明します。個別のモジュールについてはコントロールセンターモジュールを御覧下さい。
KDEコントロールセンターは3つの方法で起動できます:
KDEパネルから、->を選択
キーボードでAlt+F2を押します。
するとダイアログボックスが開かれますので、そこでkcontrol
とタイプし、ボタンをクリックします。
コマンドプロンプトからkcontrol &としても起動できます。
これら3つの方法は同じ結果になります。
コントロールセンターを起動すると、ウィンドウが開きます。このウィンドウは3つの機能部分に分かれています。
KDE コントロールセンターのスクリーン
一番上にはメニューバーがあります。メニューバーはKDE コントロールセンターの各機能への素早いアクセス方法を提供します。このメニューの詳細についてはKDE コントロールセンターのメニューを御覧下さい。
左側にある列ですが、これは設定するモジュールを選択するためにあります。モジュール間を移動する方法については、モジュール間を移動するの節をお読み下さい。
メインパネルはシステムの情報を表示しています。
この例では、KDE 2.99 を実行していて、KDE コントロールセンターを起動したユーザはadridg
、コンピュータ名はaramis
。システムは、Pentium上のFreeBSD, バージョン 4.4-RELEASEです。(訳注:この文は図と一致していないことがしばしばあります。現在の原文の方も図と一致していないと思います。当然この訳文も図と一致する保証はありません、が、まぁ気にしないで下さい)
次のセクションでは、各メニュー項目の機能を簡単に説明します。
これらのオプションは、モジュール選択領域がどのように見え、どのように動くかを決めるものです。
表示と表示、いずれの方法でモジュールを表示するかを決定します。
表示では、モジュールは各サブメニューに段付けされたリストとして表示されます。
表示では、1つのカテゴリ(のアイコン)をクリックすると、カテゴリのアイコンは消え、代わりに選択されたカテゴリのモジュールのリストが表示されます。上へ移動ボタンでカテゴリに戻ります。
このオプションを使って、モジュールアイコンについて、, , のいずれかのサイズを選択します。
このメニュー項目はの際のアイコンのサイズをコントロールするものです。を選択していると、でどのようなアイコンサイズが選択されていようともアイコンが使用されます。
KDE のヘルプシステムを起動して this application のヘルプページ (このドキュメント) を開きます。
これを選択するとマウスカーソルの形が矢印とクエスチョンマークに変わります。その状態で this application のユーザインターフェースの要素をクリックすると、それぞれの機能を説明するヘルプウィンドウが表示されます (その要素にヘルプがある場合のみ)。
バグレポート用のダイアログを開きます。これを使ってプログラムの不具合を報告したり、要望を送ったりすることができます。
プログラムのバージョンと作者を表示します。
KDE のバージョンと基本的な情報を表示します。
コントロールセンターを終るには3つの方法があります:
メニューから->を選択します。
キーボードからCtrl+Qとタイプします。
コントロールセンターのフレーム上の閉じるボタンをクリックします。
KDE コントロールセンターを実行せずに、個別のモジュールを単体で実行できます。KDE パネルから->を選択して下さい。そのサブメニューから実行するモジュールを選択できます。
できるだけ簡単にするために、KControlは類似の設定項目をグループの分類しています。各グループは、モジュールと呼ばれます。左側のウィンドウでモジュールの名前をクリックすると、右側にそのモジュールの設定項目が表示されます。
各モジュールは以下のようなボタンを持っています:
このボタンは現在のモジュールのヘルプを表示します。このボタンで左側のウィンドウに短い要約のヘルプ情報を表示します。そのウィンドウの下端にあるリンクをクリックして、より詳細なヘルプを参照できます。
このボタンは、現在のモジュールの設定値を全て標準の値(デフォルト値)に戻します。設定された値を保存するにはをクリックして下さい。(訳注:KDE3.0rc3からKControl内では「はい」ボタンは表示されなくなりました。KControl内ではボタンを使って下さい。なお単体で実行する場合にはをクリックすれば設定値を保存してモジュールが終了します)
このボタンをクリックするとKDEの設定の変更を保存します。何か設定値を変更した後、ボタンをクリックすると、その変更が(KDEに)反映されます。
このボタンはモジュールを「リセット」します。ただしリセットすることの効果はモジュールに依存します。
他のモジュールに移動する前に、ボタンを使って設定の変更を保存しなければなりません。
設定を保存しないでモジュールを切替えようとすると、変更を保存するか廃棄するかを尋ねられます。
ラップトップモジュールを使用するには、APM パッケージがインストールされているカーネルを使用している必要があります。そうするために有益な情報は、 http://www.cs.utexas.edu/users/kharker/linux-laptop/apm.html及び http://metalab.unc.edu/LDP/HOWTO/mini/Battery-Powered.htmlにあるバッテリ管理Linux mini-HOWTOを参照して下さい。
及び メニューコマンドが機能するようにするには、Linux® apmdパッケージ(バージョン 2.4 以上)をインストールする必要があります。なおこれをroot以外のアカウントで使用するには、apm コマンドを「set uid root」として設定しなければなりません。
そうするには、root
としてログインし、次のように入力します:
%
chown
root /usr/bin/apm
;chmod+s /usr/bin/apm
こうすることにより、あなたのシステムの全てのユーザがサスペンドまたはスタンバイ状態への変更ができるようになります。 - あなただけしかユーザが居ないマシンであればこれは問題ではないでしょう。
root
アクセスを持つプログラムは全て、潜在的にセキュリティ上の問題となり得ます。何かのプログラムにroot
許可を設定しようとする前に、慎重にセキュリティの問題を検討して下さい。
KControl
著作権 1997-2001 KDEコントロールセンター 開発チーム
協力者:
Matthias Hoelzer-Kluepfel (hoelzer AT kde.org)
Matthias Elter (elter AT kde.org)
ドキュメンテーション copyright 2000 Michael McBride© (mpmcbride7 AT yahoo.com)
協力者:
Paul Campbell (paul AT taniwha.com)
Helge Deller (helge.deller AT ruhruni-bochum.de)
Mark Donohoe
Pat Dowler
Duncan Haldane (duncan AT kde.org)
Steffen Hansen (stefh AT mip.ou.dk)
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Matthias Hoelzer-Kluepfel (hoelzer AT kde.org)
Martin Jones (mjones AT kde.org)
Jost Schenck (jost AT schenck.de)
Jonathan Singer (jsinger AT leeta.net)
Thomas Tanghus (tanghus AT earthling.net)
Krishna Tateneni (tateneni AT pluto.njcc.com
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Ellis Whitehead (ewhitehe AT uni-freiburg.de)
日本語翻訳:しのぱ
このドキュメンテーションのライセンスは GNU Free Documentation License です。
このプログラムのライセンスは GNU General Public License です。
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